翻訳出版助成
ゲーテ・インスティトゥートの「翻訳出版助成」は、ドイツ国外の出版社にドイツ語の文献の外国語(日本の場合は日本語)翻訳出版を支援します。最新の現代文学や児童・青少年文学作品、学術的に重要な著作をドイツ語圏外での読者に広く読んで頂くことを目的とします。
このプログラムは文化政策的目的を持っており、対外文化・教育政策を方向付ける重要なプログラムの一つとして位置付けられています。
この「翻訳出版助成」システムができたのは約40年前のことですが、この間に世界45の言語、約6千タイトルの翻訳書の刊行に対して翻訳助成が行われました。
居住国のゲーテ・インスティトゥートが評価を行います。プロジェクトへの翻訳助成が適当であると評価された場合、居住国のゲーテ・インスティトゥートがミュンヘン本部に推薦書を送付します。本部では、6人の審査委員が助成対象となる翻訳プロジェクトを選定します。この6人は、2人の文芸評論家、1人の出版社の版権・ライセンス部門の担当者(1年任期)、そしてゲーテ・インスティトゥートの文学・翻訳支援分野の職員3人から構成されます。
審査は年に4回、以下の日程で実施されます。
2月初旬:申し込み期限 12月1日
4月末:申し込み期限 3月1日
7月末:申し込み期限 6月1日
11月初旬:申し込み期限 9月15日
審査は年に4回、以下の日程で実施されます。
2月初旬:申し込み期限 12月1日
4月末:申し込み期限 3月1日
7月末:申し込み期限 6月1日
11月初旬:申し込み期限 9月15日
1.出版社が申請する:申請者がドイツ国外にある出版社であること。(日本の場合は日本の出版社。)
2.ドイツ語版が出版済みである:対象となるのは、ドイツ語圏において出版社から印刷物として既に出版されているドイツの著者による作品である。
3.原語からの翻訳:翻訳はドイツ語を原語とすること。
4.翻訳出版の時期:支援決定がされた時点で、その著作がまだ印刷工程にないこと。
5.その他資金を持つこと:支援が決定された場合、ゲーテ・インスティトゥートは国外の出版社に対し外国語版の出版後にその費用の一部を助成する。翻訳、ライセンス費用、印刷費、編集にまつわる全額を負担することはない。
6.ゲーテ・インスティトゥートの露出:支援を受ける出版社は、奥付にゲーテ・インスティトゥートを助成者として明記し、そのロゴを掲載すること。これを怠った場合支援金は支払われない。
7.翻訳者への謝礼:支援を受ける場合、支援金に算入することが出来る翻訳者への謝礼は、翻訳者が出版の時点で受取る額面のみである。
8.電子書籍Onleiheへの翻訳:翻訳版が電子書籍としても出版される場合、ゲーテ・インスティトゥートはその電子図書館利用者に、該当書籍の閲覧を提供する。電子書籍として出版される書籍に関しては、そのepub形式のファイルを提供することを義務とする。