アーティストトーク [中止] 演劇についての新たな考察 - ディルク・シュメディングとロベルト・シュヴェアを迎えて

SOLARIS Jan-Pieter Fuhr

2020.4.28(火)19:00-21:00

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

『演劇を新たに考察する』は、国内外から毎回多彩なゲストを迎えて、舞台芸術の新たな切り口に迫るシリーズ企画。
 
今回はゲストに、世界的に活躍する作曲家藤倉大のオペラ『ソラリス』をアウクスブルク歌劇場で演出したディルク・シュメディングと舞台美術を手掛けたロベルト・シュヴェアを迎える。
 
『ソラリス』の原作は、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの小説(1962)で、これまでに世界40か国語以上に翻訳されている名作である。SFの枠組みを超えて人間の本質に迫るその作品は、すでに2度映画化され、2度作曲されるなど、クリエーターの想像力を刺激する魅力に満ちている。

藤倉大作曲のオペラ『ソラリス』は、2015年3月パリのシャンゼリゼ劇場で勅使川原三郎の演出により世界初演を迎えた後、2018年5月にアウクスブルク歌劇場でディルク・シュメディングの新演出にてドイツ初演を迎えた。2018年10月には、東京芸術劇場で演奏会形式による日本初演が行われた。そして今年9月には、同じ東京芸術劇場で、TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2020[サラダ音楽祭]のプログラムとしてアウクスブルク版オペラ『ソラリス』の日本初演が実現する。

スタニスワフ・レムの『ソラリス』の「世界観」を音楽で語る藤倉大のオペラをいかに舞台化していったのか、演出のディルク・シュメディングと舞台美術のロベルト・シュヴェアに語ってもらう。
 
ディルク・シュメディング(演出)
1983年生まれ。ブラウンシュヴァイク造形芸術大学にて美術とメディアを学ぶ。2008年から2011年まで、ワイマールのドイツ国民劇場で演出助手を務めた後、シュトゥットガルト歌劇場の総監督に就任したばかりのヨッシ・ヴィーラーの下に移動。その他、カーステン・ヴィーガント、ヨッシ・ヴィーラーとセルジオ・モラビト、カリスト・ビエイト、ペーター・コンヴィチュニーといった一流の演出家の助手を務めた。ドレスデンのゼンパーオーパー、ベルリン州立歌劇場、ソウルの国立歌劇場、ザルツブルク音楽祭などに作品が招かれている。2014年からはフリーの演出家として活躍中。
 
ロベルト・シュヴェア(舞台美術)
1968年ベルリン生まれ。劇場・制作実務などを学んだ後、1995年から1998年まで、バーゼル劇場の工房・制作主任。1998年からは、舞台美術家として、特にラース・オーレ・ヴァルブルク、シュテファン・ロットカンプ、マルクス・ボーテ、クラウディア・バウアー、マックス・フェルバーベック、アメリー・ニーマイアーなどの演出家と共に、ミュンヘン・カンマーシュピーレ、バーゼル劇場、ハンブルクのタリア劇場、チューリヒ・シャウシュピールハウス劇場、ボーフム・シャウシュピールハウス、シュトゥットガルト州立劇場、フライブルク劇場、ベルリン・ドイツオペラなどの劇場で仕事をしている。

公演情報
藤倉大/オペラ『ソラリス』(日本語字幕付英語上演)
制作:アウグスブルク歌劇場
2020 年9 月4 日(金)・6 日(日)
東京芸術劇場 プレイハウス
 
 

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