EU Film Days 2018 《キャスティング》
ニコラス・ヴァッカーバルト監督

Casting
© Südwestrundfunk

初めて監督するテレビ映画にファスビンダーの《ペトラ・フォン・カントの苦い涙》のリメイク版を選んだ監督のヴェラ。繰り返しオーディションを行ったが撮影初日を前にして主役が見つからない。ヴェラに不安を感じ始めるプロデューサーや撮影チームをよそにゲルヴィンは仕事が増えるのを楽しんでいるようだ。ゲルヴィンの仕事はオーディションでの相手役で、応募してくる有名女優たちを相手に台詞を合わせることだ。

監督のニコラス・ヴァッカーバルトはファスビンダーの複層的な原作に対応しながら独自の作品世界を作り上げた。《キャスティング》は鋭い視線で、権力・欲望・絶望に支配された人間関係の深淵に深く切り込む。
同時にヴァッカーバルトは、巧妙かつ愉快にドイツテレビ界のパワーゲームと依存関係という苦い真実に光を当てる。
 
アンドレアス・ルスト、ユーディット・エンゲル、ウルズィナ・ラルディ、コリーナ・キルシュホフ、アンドレア・ザヴァツキほか
 
今回で16回目を迎えるEUフィルムデーズは3週間の開催期間中に最新のヨーロッパ映画を日本に紹介する。
ニコラス・ヴァッカーバルトの《キャスティング》は本年度のドイツ映画。
 

詳細

言語: ドイツ語(日本語字幕付)
料金 東京:一般520円, 高校・大学生・シニア310円, 小・中学生100円 京都:一般 500円, 大学生400円, 高校生以下 無料

Delegation-Japan-Event@eeas.europa.eu

東京:国立映画アーカイブ 京都:京都府京都文化博物館