2007年~2010年、フィッシャー&エル・サニは、札幌市立大学准教授として映像やメディアアートの指導を行った。2人の芸術活動に対し、これまで、ベルリン芸術大学カール・ホーファー賞や、ヴィラ・マッシモ奨学金によるローマ滞在、DAADドイツ学術交流会の奨学金で東京滞在、パリ国際芸術都市(Cité des Arts in Paris)滞在、アムステルダム市立近代美術館の奨学金など、数多くの賞や奨学金を受けている。
ヴィラ鴨川滞在中、ニナ・フィッシャーとマロアン・エル・サニは、新しい映像作品プロジェクト"Spirits Closing Their Eyes"に取り組んだ。この映像作品は、2011年3月11日の東日本大震災後の日本の生活を描いており、2012年に東京都写真美術館、メディアシティ・ソウル・ビエンナーレで上映された。
また、津波の被害を題材にした作品"I Live in Fear After March 11“は、あいちトリエンナーレ2013、2014年には第6回恵比寿映像祭、東京都写真美術館で公開された。