ミルコ・ヒンリクス&ジルヴィオ・シェラー
デザイン
ミルコ・ヒンリクス(1977年生まれ)は大学で建築学を修めた後、フリーの舞台美術家として、様々な劇場やクリストフ・シュリンゲンジーフなどのアーティストとも舞台の仕事をし、さらに展覧会デザイナーとして、ベルリンのフォトグラファー・エージェントであるオストクロイツなどの展覧会も手がけた。
ジルヴィオ・シェラー(1972年生まれ)はベルリンの大学でドイツ文学と服飾デザインを学んだ。シェラ-はスタイリスト及びビデオプロデューサーとして、ネーナ、ラムシュタイン、ファンタスティッシェ・フィア(Fanta4)などドイツの音楽界の著名アーティストたちと仕事をしてきた。シェラ-はまた、アパレルデパートのピーク&クロッペンブルクと共同で独自のファッションブランド『The Laugh&Peas Company (ザ・ラフ&ピーズ・カンパニー)』を立ち上げた。2011年にはミルコ・ヒンリクスと共に『BIEST』社を設立した。これはモード、建築、デザイン、アート、インテリアなどの分野で虚飾を排し、認識と輪郭の必要性を自覚し追求するコンセプトを開発する会社である。BIESTでは衣服はパフォーマティブなものとなり、その各構成部分は住まいのフォルムと理想という異なる次元の間を様々に変化する。
京都でのプロジェクトのタイトルは「ノイバウ(新しい建物、新築)」で、BIESTの2人は、動きの自由と同時に、衣と住という不可欠な2つの要素を満たすものの制作に取り組んだ。それは日本の加工、洗練、製造の各技術に依拠したものであり、同時に自然に根ざし、持続可能で簡素という理想にも叶うものである。