映画 EU Film Days 2018
『キャスティング』ニコラス・ヴァッカーバルト監督

Casting © Südwestrundfunk

京都
京都文化博物館

6月3日(日) 11:00-
6月9日(土) 17:00-

東京
国立映画アーカイブ

6月17日(日) 16:15-
6月19日(火) 15:00-


『キャスティング』
監督: ニコラス・ヴァッカーバルト、2017年、ドイツ、91分、
出演:アンドレアス・ルスト、ユーディット・エンゲル、ウルズィナ・ラルディ、コリーナ・キルシュホフ、アンドレア・ザヴァツキ ほか

始めてのテレビ映画にファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』のリメイク版を選んだ監督のヴェラ。繰り返しオーディションを行ったが撮影初日を前にして主役が見つからない。ヴェラに不安を感じ始めるプロデューサーや撮影チームをよそにゲルヴィンは仕事が増えるのを楽しんでいるようだ。というのも、ゲルヴィンは、オーディションでの相手役をつとめ、応募してくる有名女優たちを相手に台詞合わせをすることで、報酬を得ているからだ…。

監督のニコラス・ヴァッカーバルトはファスビンダーの複層的な原作に対応しながら独自の作品世界を作り上げた。『キャスティング』は鋭い視線で、権力・欲望・絶望に支配された人間関係の深淵に深く切り込む。同時にヴァッカーバルトは、巧妙かつ愉快にドイツテレビ界のパワーゲームと依存関係という苦い真実に光を当てる。


 

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