監督 ゲーアハルト・クライン/1957年/83分
地下鉄シェーンハウザー駅の高架下は、家に居場所の無い若者たちの溜り場となっていた。親や体制に不満を募らせる彼らは、ふざけて街灯を壊すなど不良な行為を繰り返している。そんな生活に自由を求める建築作業員のディーター、酒びたりの義父から逃げるコーレ、犯罪歴を持つ札付きの不良カール=ハインツ、母親とその不倫相手のために家を空けなくてはならないアンゲラ。そんな彼らに悲劇が起こり、西ベルリンへ逃げ出すことに――。
1950年代半ば、アメリカ文化の影響を受けて反抗的になる若者たちの姿を、現地ロケの撮影を駆使して生き生きと描く。クライン監督がコールハーゼの脚本で制作した「ベルリン映画」最初の作品。1995年に「(最も重要な)ドイツ映画100本」に選ばれる。
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