映画上映会 21世紀ドイツ映画の潮流 ベルリン派探訪

Film Jerichow ©Christian Schulz

2019/03/17 (日)

13:30

神戸映画資料館

神戸映画資料館では、21世紀初頭のドイツでベルリン派と呼ばれた監督たちの中からクリスティアン・ペッツォルトとアンゲラ・シャーネレクの作品を紹介します。

13:30分 「マルセイユ」Marseille
脚本・監督:アンゲラ・シャーネレク
(ドイツ/2004/95分/DVD上映)

2019年のベルリン映画祭では最新作『家にはいたけれど』がコンペで上映されるシャーネレクの出世作であり、ミニマルで研ぎ澄まされた彼女独自の映画美学を決定づけた。写真家ゾフィーは部屋交換の広告を見て、しばらくの間マルセイユに滞在する。やがて舞台はベルリンに移り、ゾフィーの写真の仕事や女優ハンナの息子や恋人と生活が綴られる。恋人との関係に揺れるハンナ。一方ゾフィーはもう一度マルセイユを訪れる。


17:25分 「イェリヒョウ」Jerichow
脚本・監督:クリスティアン・ペッツォルト
(ドイツ/2008/92分/DVD上映)

『未来を乗り換えた男』が日本公開され、今やメジャー監督となったペッツォルト中期の一作。アメリカのB級映画やスリラーへの偏愛を色濃く感じさせる佳作である。統一後のドイツ、旧東独の小村にトーマスは戻ってくる。彼は亡き母の家に一人で生活し、一帯の軽食店を取りまとめるトルコ系移民のアリと美貌の妻ラウラと知り合う。『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を下敷きにしたスリリングな三角関係が幕を開ける。
 

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