展覧会 ロバート・フランク:ブックス アンド フィルムス, 1947-2017神戸

ロバート・フランク「ウェールズの炭坑夫たち」(1953年)「London/Wales」(2007年)より © Rober Frank

2017/09/02 (土) -
2017/09/22 (金)

Design Creative Center Kobe (KIITO)


神戸

革新的な撮影術と独自の視点でストリート・フォトグラフィーを創始し、現代写真に最も大きな影響を与えたスイス出身の写真家ロバート・フランク。そして世界の著名アーティストらが「世界一美しい本を作る男」と絶大なる信頼を置くドイツの出版人ゲルハルト・シュタイデル。この二人が考案した展覧会が「Robert Frank: Books and Films, 1947-2017」です。カナダのハリファックス、ミュンヘン、イスタンブール、ニューヨーク、ライプツィヒ、ロサンゼルス、東京など、世界50ヶ所を巡回中の本展が神戸にやってきます。

ロバート・フランクのオリジナルプリントは、近年、美術市場で高騰の一途をたどり、収蔵する美術館はプリントの劣化防止のため国外への貸し出しはおろか、展示をためらうことも少なくありません。こうした状況を憂えたフランクは、自作をとりわけ若い世代の人々に見てもらいたいと訴え、既知の写真展とは一線を画す展覧会をシュタイデルと共同で企画したのです。それは、ドイツ最大の日刊紙「南ドイツ新聞 (Süddeutsche Zeitung)」から無償で貰い受けた新聞用紙にフランクの写真を高画質で刷り出し、額装などは一切せずにそのまま展示するというものでした。そして展覧会の終了後、それらは全て破り捨てられ、市場操作には一切関与せずにこの世から消えてなくなります。

1947年にフランクが故国スイスを離れてニューヨークにやってきた時に携えていたポートフォリオの写真から、1955年から2年越しでアメリカ全土を旅しながらその土地の風景や人々を捉え、写真史を大きく塗りかえた代表作『The Americans』、その出版以降、取り組むようになった《Pull My Daisy》をはじめとする映画作品、そして最新作となる〈ヴィジュアル・ダイアリー(目で見る日記)〉シリーズの『Leon of Juda』まで、フランクの創作活動の全てを紹介します。

ロバート・フランク Robert Frank
1924年、スイス・チューリヒ生まれ。伝統的な写真術と異なり、直観にもとづいて被写体を連続してとらえる独自の手法で、写真というメディアの新たな表現方法を切り拓いた。その作品群は、同世代以降の写真家に多大な影響を与え続けている。ニューヨークとカナダ、ノバスコシア州マブー在住。

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