映画上映 EUフィルムデーズ2020 オンライン:タラル・デルキ監督:「父から息子へ ~戦火の国より~」

Of Fathers and Sons ©BASISBERLIN

2020/06/12 (金) -
2020/06/25 (木)

今回で18回目を迎えるEUフィルムデーズは最新のヨーロッパ映画を日本に紹介する。タラル・デルキ監督の『父から息子へ ~戦火の国より~』は本年度オンラインで開催されるフェスティバルのドイツ映画。

ベルリン在住のシリア人映画監督タラル・デルキ(『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』)は、本作品の制作にあたりシリア北部の家族に2年半にわたり密着した。シリアで活動するアルカイダの関連組織ヌスラ戦線のメンバーを父親に持つ一家の元に滞在する。客として迎え入れられた監督は、戦火を目の当たりにする子供たちの生活を見つめ、特に長男と次男の成長を追った。観客はあるイスラム主義者のプライベートな側面、息子たちをイスラム国家の戦士に育て上げようとする父親としての側面を目にする。戦争の残酷さと家庭生活の内側とが絡み合う深いヒューマニズムの上に成り立ったこのドキュメンタリー映画は、2019年のアカデミー賞(ドキュメンタリー部門)にノミネートされた本作は数々の賞を受賞している。
 
2017年 / 99分 / アラビア語、日本語字幕つき
監督:タラル・デルキ
 
 

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