ルードヴィヒ・ハイムバッハ
建築
ルードヴィヒ・ハイムバッハ(1971年生れ)はケルンとベルリン在住の建築家である。ベルリン工科大学で学び、ウィーン応用美術大学でWolf D. Prix教授に師事した。
ハイムバッハの建築事務所が手掛ける建築物やプロジェクトは、住まうというテーマ、そして、都市の外部空間と(屋内との)合間に存在する境界・移行部分との空間コミュニケーションを大きな特色とする。ハイムバッハの建築プロジェクトは、第12回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(2010年)のドイツ館、ベルリンのドイツ建築センター(DAZ)、その他数々の出版物など、様々な場面で紹介された。
2008年にドイツ工作連盟、2009年にはドイツ建築家連盟の会員に選出される。建築事務所での仕事の傍ら、これまでに、ミュンスター専門大学建築コース(msa)、マインツ専門大学の代理教授、デュッセルドルフ専門大学建築・デザインコース(PBSA)の講師等を務めた。
ヴィラ鴨川滞在中、ルードヴィヒ・ハイムバッハは、日本家屋が有する多様な共用機能の可能性と、それが持つ将来の居住モデルのためのポテンシャルについて、リサーチした。その際、過去の様々な事例とその空間構造を背景として、従来からの隣近所の構造、また最近の日本の住宅建築をめぐる環境において、共用領域と私的領域の関係性がどのような関係にあるか、またその空間的境界について分析した。