コンサート 浅酌低唱 ~ 笙と微分音ハーモニカの饗宴

Konzert für Shô und mikrotonale Harmonika © Simon Rummel

2018/07/14 (土)

18:00

ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、ホール

雅楽器「笙」から着想を得て、ヴィラ鴨川滞在中のドイツ人作曲家ジモン・ルンメル氏が新楽器「微分音ハーモニカ」を考案・製作しました。本演奏会のために書きおろした新曲を、笙奏者・伊藤えり氏とともに披露します。新旧2つのリード楽器が奏でる、未知のハーモニーにご期待ください。

雅楽器の「笙」は、円形に並んだ細い竹管に取り付けられた金属製の15枚の簧(した:リード)が振動して音が鳴ります。今回ジモン・ルンメルが考案・製作した新楽器「微分音ハーモニカ」もまた、15枚のリードからなりますが、楽器は空中に吊るされており、小さな磁石によって微分音的な音程調節が可能です。両楽器のゆったりした響きをお楽しみください。

演奏:
伊藤 えり (笙)
ジモン・ルンメル (微分音ハーモニカ、作曲)


伊藤 えり (笙)
東京藝術大学卒業。多忠麿、芝祐靖、多忠輝などに師事。1986年より雅楽演奏団体「東京楽所」に参加。各地での演奏会をはじめ、神社仏閣での奉納演奏や、国内外の大学でのワークショップやレクチャーなど活発な音楽活動を行う。近年、笙の響きを活かした即興演奏や、ジャンルを超えた共演も数多く行っている。

ジモン・ルンメル (微分音ハーモニカ、作曲)
1978年生まれ。ケルンでピアノと作曲を、デュッセルドルフで美術を学んだ。実験的な楽器の製作や作曲に取り組み、自作の微分音オルガンによるCD『Harmonielehre』で、2011年QuattroPoleロベール・シューマン賞を受賞。ヴィラ鴨川滞在中、雅楽器「笙」をリサーチし、そこから着想を得た独自の楽器の製作や作曲を行う。
 

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