討論会 演劇についての新たな考察: 劇作家・演出家 岡田利規氏を迎えて

 Hot Pepper, Air Conditioner and  the Farewell Speech (Münchner Kammerspiele) © Julian Baumann

2016年7月28日(木)19:00

ゲーテ・インスティトゥート

東京ドイツ文化センターでは、劇場と演劇の役割や存在意義を問い直す場として、討論会「演劇についての新たな考察」をシリーズ開催しています。今回は、演劇ユニット、チェルフィッチュを主宰する劇作家で演出家の岡田利規氏をお招きします。岡田氏の戯曲作品と演出はその独特の言語・身体表現により国内で注目を集めたのち、世界中の劇場やフェスティバルで客演や共同制作を活発に行い、各地で大きな反響を呼んでいます。

 そして今年6月には、ミュンヘンのカンマーシュピーレの俳優と共に、ドイツ語版『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』の初演が行われ、現地でも高い評価を受けました。今回は、岡田氏自身にミュンヘンでの制作を振り返って、そこでの発見や確認、今後も続くカンマーシュピーレでの仕事への抱負などを語っていただきます。加えて、通訳・ドラマトゥルクとして関わった山口真樹子さんにも参加いただき、演出家とは違った視点からミュンヘン公演を振り返っていただきます。
 
司会は演劇批評家の徳永京子さんです。

岡田利規
Toshiki Okada Toshiki Okada | ©Kikuko Usuyama 1973 年 横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の 5 日間』で第 49 回岸田國士戯曲賞を受賞。同年 7月『クーラー』で「 TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD2005-次代を担う振付家の発掘-」最終選考会に出場。2006年6月ドイツミュールハイム劇作家フェスティバル”Stücke'06” に日本劇作家代表として参加。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第二回大江健三郎賞受賞。2008年には、ブリュッセルのクンステンフェスティバル、ウィーン芸術週間、パリのフェスティバル・ドートンヌとの共同制作で『フリータイム』を発表。2009年、新国立劇場にてドイツの劇作家デア・ローアーの戯曲『タトゥー(Tätowierung)』を演出。2012年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレでレパートリー作品を3シーズンにわたって演出することが決定しており、6月にはその最初となる『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』の初演が行われ、大きな反響を呼んだ。

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