コンサート テオ・テアルド & ブリクサ・バーゲルト来日公演 Nerissimo

  Teho Teardo & Blixa Bargeld © RABSCH

2016年9 月28 日(水) 19:00

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

1980 年代のアンダーグランド・パンクのアイコン、ブリクサ・バーゲルト(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのリーダー)とイタリア人の作曲家でサウンド・デザイナーであるテオ・テアルドが来日、東京ドイツ文化センターでの共演が実現します。
 
ダダイストのヨハネス・テオドーア・バールゲルトにちなんでつけたバーゲルトという名前で、ブリクサはドイツの退廃的パンクを体現するミュージシャンとして世界的に知られるようになりました。メインストリームに逆らう闘争的なパンクの姿勢には、アンチ・アートとしてのダダ的理念が違った形で現れています。
 
3年前のアルバム „Still Smiling“に次いで今年リリースされた二人のニューアルバム„Nerissimo“を紹介。Nerissimo とはイタリア語で nero (黒) という色の最上級。 さまざまに変化する「黒」の色調を帯びた一曲一曲が、日々の出来事を記録した日記の1ページとなり、微妙な色のニュアンスを伝えてくれます。弦楽四重奏団のクラシックなアレンジとバスクラリネットが、ブリクサの甘い低音の声を深く包み込むように響きます。ベルリンをローマを結ぶ、パンク、クラシックと電子音楽が融合したユニークなサウンドに包まれる最上のひとときです。
 
(本コンサートは、東京ドイツ文化センターが、ダダ100周年を記念して実施する「DADAHACKEN」プロジェクトの一環として実施されます。)
 
ブリクサ・バーゲルト
 
1959年1月12日、西ベルリン生まれ。1980年4月にバンド「アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン」を結成してデビュー。さまざまな会場でサイトスペシフィックなパフォーマンスを実施、ヨーロッパ全土を舞台に2000年代まで活動を継続した。1980年代からは、ニック・ケイヴ、ミック・ハーヴェイ、バリー・アダムソンらと多数の世界ツアーを行う。そのほか、異分野のパートナーと組んでアーティスティックなコラボレーションを展開、舞台にも活動の幅を広げた。映画、放送劇、オーディオブック、演劇、パフォーマンス、インスタレーションといったメディアにも登場。歌手、ナレーター、俳優、監督、作家、音楽家、詩人、実験家といった異なった顔を持つ。
 
テオ・テアルド
 
イタリアのミュージシャン、作曲家、サウンドデザイナー。8歳でクラリネットを始めるが、それから数年後パンクの洗礼を受け、ギターを手にする。電子音楽とアコースティックを結びつけた音楽に特に興味をもち、後にブリクサ・バーゲルトをはじめ、多くのアーティストとコラボレーションをするようになる。イタリアでは、『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』のパオロ・ソレンティーノ監督をはじめ、ダニエル・ヴィカリ、アンドレア・モライオリ、ガブリエーレ・サルヴァトーレスといった名だたる映画監督の作品で多くのサウンドトラックを手がけており、2016年には、プーラ映画祭(クロアチア)で、ベスト・サウンドトラック賞が送られたばかり。演劇の仕事も多数手がけている。ブリクサ・バーゲルトとは、2013年の„Still Smiling“の後、共にヨーロッパ全土でコンサートシリーズを実施中。

その他の出演者
マルティナ・ベルトーニ (Vc)

ロリエ弦楽四重奏団
知見寺武、迫田圭(Vn)
池田開渡 (Va)
細井唯 (Vc)

福島広之(B.Cl)

mezzoforte Korg Inc. チェロ提供 株式会社コルグ

 

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