記念講演とディスカッション 再帰的普遍主義 ― カントに因んだ考察

Kant

2024年4月6日(土)
16:00 - 18:00

ゲーテ・インスティトゥート東京2階 図書館

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2024年は、啓蒙思想の中心的な思想家とされるイマヌエル・カントの生誕300年にあたります。その業績は高く評価され、今日でもしばしば現代社会の問題を論じる際に言及されます。
ゲーテ・インスティトゥート東京では、カント生誕300周年を記念して、ベルリン自由大学のシュテファン・ゴーゼパート教授をお招きし、講演会を開催します。ゴーゼパート教授は道徳哲学、法哲学、政治哲学の研究者です。

その後、日本カント協会委員でもある上智大学哲学科の寺田俊郎教授が、ゴーゼパート教授とディスカッションを行います。

(独日通訳:菊地了、上智大学大学院哲学専攻)

Prof. Stefan Gosepath © Bernd Wannenmacher シュテファン・ゴーゼパート教授 1959年マインツ生まれ。チュービンゲン大学、ベルリン自由大学、ハーバード大学で哲学、歴史学、ドイツ学を学ぶ。1992年に博士号、2002年に哲学の大学教員資格を取得後、エッセンの人文科学高等研究所のフェローを務める。2004年、ギーセン大学で実践哲学の教授、その後、ブレーメン大学で政治理論・哲学の教授、フランクフルト大学で国際政治理論・哲学の教授を務める。2012年よりベルリン自由大学で実践哲学を教えている。2020年からはマインツ学術文学アカデミーの正会員。研究テーマは、政治的文脈における平等と正義の役割、民主主義と道徳的権利の緊張関係。

Prof. Toshiro Terada 寺田俊郎教授 1962年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。2010年より、上智大学文学部哲学科教授。実践哲学の研究・教育の傍ら、街中、学校、企業での哲学実践に取り組む。
著書として『どうすれば戦争はなくなるのか―カント『永遠平和のために』を読む』(現代書館)、共編著として『グローバル化時代の人権のために』(上智大学出版会)、共著として『哲学カフェのつくりかた』(大阪大学出版会)など。

本講演会に先立ち、ゴーゼパート教授は上智大学でも、現代社会の正義の諸問題について、実践哲学の観点から講演をされます。事前の申し込みは不要で、関心のある方はどなたでもご参加になれます(講演、質疑ともに英語で行われます。)
 
3月26日(火) 17:00~19:00
 “What Justice Can Give Future Generations” 
(「正義は何を未来世代に与えることができるか」) 
4月5日 (金) 17:00~19:00
“The Limitation of Property Rights” 
(「所有権の限界」) 
 
会場:上智大学(四谷キャンパス)7号館4階文学部共用室A(両日とも) 
 
【お問い合わせ】
上智大学文学部哲学科 寺田俊郎教授 tterada@sophia.ac.jp

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