ド!ドイツ!!
Do!Doitsu!! (Super Deutsch)
映像制作の手法・形態
日本の今の大学生が、プロが制作・編集した長尺の映像ではなく、素人が作った数秒から一分程度の超短編映像を好んで見る傾向があることから、15人の学生が5つのグループに分かれ、それぞれの選ぶテーマで超短編映像を制作し、これら5映像をひとつのデスクトップ画面上でミックスしました。
ポテト #文化比較 日本・ドイツ両国で芋版が使われていることから発想した映像。言語を介さないツールとして両国をつなぐ絵文字・スタンプをアニメーション作品にした。 |
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アウトバーン #文化・産業的共通点 速度制限なしに走れるアウトバーンへの憧れからハンブルクからベルリンまでの道のりをスクリーンショットしたストップモーションアニメで紹介。 |
グリム童話 #文化比較 ドイツの童謡「Fuchs, Du Hast Die Gans Gestohlen」と日本の「こぎつねこんこん」のストーリーの相違をムービングポスターで表現。) |
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ビール #文化比較 ビールにまつわる両国のオノマトペをタイポグラフィックなモーショングラフィックで表現。) |
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お菓子 #文化ミックス ドイツのお菓子「Haribo」をお寿司にトランスフォームしたストップモーションアニメ。わさびや箸置きにもHariboが。) |
これらを組み合わせる段階で、大阪らしさを取り入れるため、上方発祥の「都都逸(どどいつ)」を一つの手法的メタファーとして採用しました。七・七・七・五の音数律が映像的リズムに取り入れられています(映像の長さを、例えば「14秒・14秒・14秒・10秒」のような「七・七・七・五」の倍数テンポにするなど)。
また、テレビなどの映像機器ではなく、YouTubeやVimeoなどのネットを介して映像を見る現在の環境を一つのメタファーとして表現しました。つまり、ネットによって世界が均一化していると言われる中で、他国の理解にいたっては実はまだ「ベタな」ものに留まっているということのメタファーでもあるのです。
「都都逸(どどいつ)」とは、江戸末期に初代の都都逸坊扇歌(1804-1852)によって体制された、口語による定形詩です。七・七・七・五の音数律に従います。 |
「ド!ドイツ!!」のクリエーターたち
ブレインストーミング