Berlinale Blogger 映画界がベルリンに到来:2018年2月15日から2月25日、第68回ベルリン国際映画祭が開催されます。世界各国のブロガーと映画ジャーナリスト10名が BerlinaleBlogger として、様々な国の視点から国際映画祭をレポートします。 2018年のBerlinaleBloggerは、エジプト、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、ギリシャ、イタリア、日本、カナダそしてイギリスからのブロガーで構成されています。 Grafik: Lea Delazer © Goethe-Institut ブログ記事 この何とも言えない感じ ベルリン国際映画祭の「パースペクティブ・ドイツ映画」部門に集まった映画から、新しい世代の映画作家たちのトレンドを見て取ることができる。フィリップ・ビューラーが新進気鋭監督達の創意あふれる仕事についてコメントする。 ©Laboratory X,Inc 想田和弘監督インタビュー 「観客が見つけるそれぞれのテーマ」 想田和弘のドキュメンタリー映画《港町》(2018年)がここベルリン国際映画祭でプレミア上映された。観察映画という独特の手法は、都市化の裏に取り残された部分を繊細に描き出す。 Berlinale Blogger 2018 現在としての過去 クリスチャン・ぺツォルトの《Transit》はアンナ・ゼーガースの亡命小説『トランジット』を現代社会への警鐘に塗り替え、コンペティション部門でも高評価を得ている。 Berlinale Blogger 2018 ベルリン国際映画祭とドキュメンタリー映画 危機の時代において、ドキュメンタリー映画の重要性は増しているのだろうか?もしそうなら、それはベルリン国際映画祭でどのように感じ取れるだろう?ベルリナーレ・ブロガーが、受けた印象と見解を語ってくれた。 © 2018 Kokuei / Rapid Eye Movies 足立正生 映画革命 《噴出祈願十五代の売春婦》(1971年)で足立正生は、60年代の学生運動後が終焉した後の若者の喪失感を映し出し、資本主義システムと自身を対立させる。 © 2018 Twentieth Century Fox Berlinale Blogger 2018 話す犬 ベルリン国際映画祭のオープニングを飾ったウェス・アンダーソン監督の「犬ヶ島 – アタリの旅」。この作品を見たゲーテ・インスティテュートのベルリナーレ・ブロガー、ゲラシモス・ベカスによる報告と、ベルリン人密着レポート。 © Yoko Yamanaka Berlinale Blogger 2018 若者のパワー 《あみこ》で山中 瑶子は、17歳の少女の傷つきやすく情熱的な乙女心を真っ直ぐに描き出す。この未完成な映画は、新しい映画への扉を開こうとしている。 © Tetsuya Tomina Berlinale Blogger 2018 佐渡島で描かれる化け物と消失の物語 この映画は、佐渡島の小さな古い街で暮らすある家族の素朴な物語だ。主人公の少年アオは、水平線を見ながら父親の消失と化け物に思いを馳せる。富名哲也監督は、自身の初長編映画を“見えるものと見えないもの”をキーワードに詩的に描ききった。 © Hikaru Suzuki Berlinale Blogger 2018 私のベルリナーレハイライト 今回私は、ベルリン映画祭で上映されているほとんどの日本映画を見た。観客からの上映後のたくさんの質問や日本では起きない上映中の反応が私をいつもびっくりさせた。 © Hikaru Suzuki Berlinale Blogger 2018 清原惟監督インタビュー 誰かがどこかで生きていて、それがどこかで繋がってしまう瞬間ってあるのだろうか?その問いに答えるように、全く違う二つのストーリーが同じ家の中で進行するこの映画はその斬新な構造で描かれる。 2018年のBerlinale-Blogger Foto: © Privat イギリス グレース・バーバー=プレンティー ロンドン在住。ハイカルチャーやポップカルチャーを中心とした様々な分野で執筆活動を行っている。 Foto: Goethe-Institut カナダ ユッタ・ブレンデンミュール トロントドイツ文化センターのプログラム・キュレーターでGermanFilm@Canada のブロガー。 Foto: © Privat ドイツ フィリップ・ビューラー 2000年よりフリーの映画批評家として、新聞Berliner Zeitungなどに、ベルリン国際映画祭についてレポートしている。歴史家で英文学者であるが、連邦政治教育センターやドイツ映画アカデミーで、映画教育の分野に携わっている。 中国 ユンホア・チェン 台北、フランスで学んだ後、スコットランドで映画学の博士号を取得。現在はベルリンに暮らし、定期的に雑誌に寄稿をしたり様々な学会やセミナーで講演を行っている。 Foto: © Privat イタリア アンドレア・ダッディオ 2002年より映画について執筆。カンヌやベネチア、トロント、マラケシュなどの国際映画祭を、イタリアやドイツの様々な新聞にレポートする。 Foto: © Privat ブラジル カミラ・ゴンザット シナリオ・ライター、監督として、テレビ番組及び映画の制作に携わる。執筆の分野で修士号を取得しており、現在は博士論文を書きながらベルリン自由大学に留学中。 Foto: © Privat エジプト アハメッド・ショーキー 薬学と医学を学んだ後、2009年より映画と芸術の分野で執筆活動を始める。特に、国際映画祭やアラブ映画祭でフリーの批評家として活動する。 Foto: © Privat 日本 鈴木光 映像制作者。2012年からベルリン在住。武蔵野美術大学卒業後、ベルリンとポツダムにある大学に留学し、映画と芸術を学ぶ。日々映画館に通い、ベルリン映画祭での会場でもあるアルセナールはお気に入りの映画館の一つ。 Foto: © Darren Ward オーストラリア サラ・ワード Screen International、ArtsHub、Concrete Playground、Trespass Magazineの記者・編集者。テレビSBS放送やMetro Magazine & Screen Educationでもフリーランサーとして勤める。