Telexplosion:
テレビ王国の憂愁1980s

Telexplosion Godzilla GIF

1980年代、テレビとビデオアートはどう影響を与え合ったのだろうか?2020年2月19日から23日、映像、トーク、そしてライブを含むプログラムを通じ、テレビというメディアを使って新たな実験領域を切り開いたラディカルな芸術様式を提示する。日独で制作された石井聰亙監督によるアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのミュージックビデオ「半分人間」など様々なスクリーニングも行う。

プログラム


Telexplosionとは

Telexplosion TV-Land Logo ©   Telexplosion TV-Land Teletext-Schwarz
 1985年、原田大三郎と庄野晴彦によって結成されたビデオ・パフォーマンス・ユニット「RADICAL TV)」。この名前は、1980年代において、実験的な作家たちがテレビというメディアに対して持っていた期待感を象徴的に表している。

Fitzgerald Penguin ©    Fitzgerald Penguin TV-Land 1980s Telexplosion
当時のビデオ・アーティストやミュージシャンたちは、お茶の間の気楽な娯楽としてのテレビをはるかに超越したメディアの可能性を追求し、新しいAV(オーディオヴィジュアル)の刺激によってアンテナを爆発(Explosion)させるような試みを進め続けた。アーティストたちは数多くの国際共同制作に参加し、テレビを通じて新たな領域を切り開き、映像と音の実験を行った。それらの中にはアーティスティックで過激的な内容にもかかわらず、商業的に成功を収めるものが少なくなかった。
 
Der Plan in Japan am Schrein ©   Der Plan in Japan am Schrein
5日間にわたって開催する「Telexplosion:テレビ王国の憂愁80s」では、1980年代に見られたテレビとビデオアートの相乗効果を取り上げ、以下3つの局面から焦点を当てていく。
1)音楽とビデオのコラボレーションを促したミュージック・ビデオ専門チャンネルMTV
2)ソニー社がつくば科学万博のために製作した巨大テレビ・スクリーン「ジャンボトロン」とパブリックスペースの再発見
3) 最新のビデオアートを個人の自宅に届けた世界初の国際ビデオカセット・マガジン「INFERMENTAL」
 
オープニング・シンポジウムでは、今日において、どんな媒体が実験と商業的な領域の架け橋となりうるのか、または過激な芸術実験がなぜテレビから消え去ったのかを追及してゆく。

キュレーター:映像ワークショップ(明貫紘子 + 木村悟之)

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Digital Choc 2020
„Telexplosion: In the Afterglow of TV-Land 1980s“ findet im Rahmen von „Digital Choc“ (Veranstalter: Institut Francais Tokyo) statt. |